介護職員初任者の役目

皆さんの中には、親の介護といってもピンとこない人もいるのではないでしょうか。自分が年を取れば、当然のように親も年を取ります。故郷に帰省した際に、しばらく見ない間に随分と老けたなあと感じたことがある人も少ないのではないでしょうか。それは、いずれ訪れる介護のはじまりかもしれません。昔は一般的に長男が家を継ぎ、年老いた親の面倒を見ることになっていました。

心身ともに衰えていく両親の代わりに、長男の奥さんが掃除や選択、食事の支度をして、
身の回りの世話をするのが当たり前の時代でした。しかし、現在日本では、実家を離れて遠い場所で家庭を持つ核家族化が進行しています。親を呼び寄せて同居をするには、家が狭すぎたり、両親も全く知り合いがいない遠い場所に連れてこられても困るでしょう。そんな理由もあり中々現実は難しいものでした。

そこでそのような介護全般を請け負うのが介護職員初任者研修過程を修了してホームヘルパーです。親と離れて暮らしをしていたり、仕事や病気などで親の面倒を見れないような家族に代わって、高齢者の自宅を訪問して、家事や身の回りのお世話をする仕事です。仕事内容は「生活援助」と「身体介護」の2種類に分類され、国の介護保険制度によって規定されています。

生活援助とは調理・掃除・洗濯・生活必需品の買物など、日常生活の援助を行うもので、いわゆる家事全般を行います。身体介護は食事や排泄の介助、着替えなど身体的な介護を行うもので、身体の機能が衰えてきた高齢者の身の回りの世話をします。

よく家政婦さんと混同されることがありますが、生活援助は家事全般にわたるものになるので、家政婦さん扱いをされることも少なくありません。しかし、介護ヘルパーと家政婦さんは全く違った仕事になります。家政婦は依頼されたことは全てやるのが仕事ですが、ホームヘルパーは、依頼人が自力で出来ないことのみをサポートするのが仕事になります。

本人が自力で出来ることまで、過剰にサポートをしてしまうと、高齢者の意欲をそいでしまうことになりますので充分注意が必要です。介護職員初任者研修過程を修了したホームヘルパーは、高齢者の生活に寄り添い、本人らしい生活を送るために何に不自由を感じているのを見極め、本人が望む生活をともに作ることが役目なのです。それが出来てこそ1人前の介護職員初任者だと言えるのではないでしょうか。